CANio 500 の主な機能は、柔軟に設定可能なデジタル及びアナログ信号の入出力です。分解能 12 bit の入力及び出力をそれぞれ4点持っています。アナログ入力は異なる電圧レンジ、異なる入力回路または電流入力で使用可能です。出力電圧レンジは、-10 V ~ +10 V の範囲内で各アナログ出力別にプログラム可能です。
また、4 つのデジタル入力及び出力を持っています。出力電圧レンジを自由に選択可能で、入力のしきい値の切替は選択した電圧レンジに基づいて自動で調整します。出力は短絡保護されています。
CANio 500 は、CANopen 及び標準 CAN システムにおける運用性が特長です。このため、CANio 500 はノード ID やアナログ入力のサンプリングレートなど、重要なパラメーターをデフォルト値としてデバイス上に保存することができる自律起動 CANopen スレーブとして設計されています。 これにより、さらなる設定をすることなく、デバイスは起動後すぐに標準 CAN システムで動作を開始することが可能です。
CANio 500 のアプリケーション別の各設定は、CANopen マスターから設定データを読み込む、CAN ネットワークで設定メッセージを送信する、または無償で提供される CANio 設定ツールによりオフラインで行うことが可能です。CANio 設定ツールを使用して作成された設定は、プロジェクトとして保存でき、お客様のご要望によりご注文いただいたデバイスの出荷前にプレインストールも可能です。
製品内容に含まれている CANio 設定ツールを使用して、容易にかつ迅速に CANio 250 及び CANio 500 の設定が可能です。設定ファイルをデバイスにダウンロードするためには、USB-to-CAN V2 compact のような CAN インターフェースが必要です。 Windows 用設定ツールの機能は次のとおりです。
- CAN パラメータ設定(ボーレート、メッセージ ID、サイクルタイム)
- デジタル入力(割り込み容量、デバウンス時間)及びアナログ入力(CANio 500 のみ、割り込み容量、デルタ値)の設定
- デジタル出力の設定(デフォルト値)及びアナログ出力(CANio 500 のみ、出力電圧範囲、デフォルト値)
- ファームウェアアップデート
- 設定ファイルに設定を保存し、設定ファイルをインポート
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